2012年に出版された翻訳小説リスト、詳細版です。月ごとに出た本の簡単な内容を紹介していきます(奥付降順)。巻数物はひとつにまとめました。書影や価格などもっと詳しい情報を知りたい方はタイトルのリンク先へどうぞ。出版社のサイトが開きます。
・『無慈悲な昼食』エベリオ・ロセーロ著 八重樫克彦・八重樫由貴子訳(作品社)
「タンクレド君、頼みがある。ボトルを持ってきてくれ」地区の人々に昼食を施す教会に、風変わりな飲んべえ神父が突如現われ、表向き穏やかだった日々は風雲急。誰もが本性をむき出しにして、上を下への大騒ぎ! 神父は乱酔して歌い続け、賄い役の老婆らは泥棒猫に復讐を、聖具室係の養女は平修女の服を脱ぎ捨てて絶叫!ガルシア=マルケスの再来との呼び声高いコロンビアの俊英による、リズミカルでシニカルな傑作小説。
・『ロリータ・クラブでラヴソング』 フアン・マルセー著 稲本健二訳(現代企画室)
麻薬・テロ対策で職権乱用で謹慎処分を受けた警察官の兄。娼婦に無垢な愛を捧げる、知的障害をもつ弟。帰郷した兄は、必死に、かつ暴力的に、弟を娼婦から引きはがそうとするが———テロ・移民・暴力を必然的に生み出す社会構造、売春・性・麻薬・カネをめぐって渦巻く欲望。その中を生き抜く人びとは愛に飢え、底知れぬ寂寥感を抱え込んでいる。スペイン現代文学のフロントランナーが描く「現代人の疎外」状況!セルバンテス賞コレクション第8作。
・『異境』 デイヴィッド・マルーフ著 武舎るみ訳(現代企画室)
ときは19世紀半ば、ところはクイーンズランド開拓の最前線。荒削りな自然の猛威にさらされ、人びとが身を寄せあって暮らす辺鄙な町に、アボリジニに育てられた白人の男、ジェミーが現れた。言葉をとりもどし、ヨーロッパの側に帰ろうとするジェミーを、人びとは戸惑いつつも受け入れる。しかし彼の存在は、平穏だった町にやがて大きな亀裂を生みだしていく。異質なふたつの世界の接触と変容を、両者に帰属し両者から疎外される存在を軸に複数の視点から描く現代オーストラリア文学を代表する傑作、待望の邦訳。
・『地図集』 董啓章(トン・カイチョン)著 藤井省三/中島京子訳(河出書房新社)
中国返還前の香港を舞台に、虚実ないまぜの歴史と地理を織りあげることで「もう一つの香港」を創出する長篇「地図集」のほか、ボルヘスやカルヴィーノの衣鉢を継ぐ作家のオリジナル作品集。
・『残念な日々』 ディミトリ・フェルフ著 長山さき訳(新潮社)
何もかも恥ずかしい、僕の過去。父とその親族との、貧しく、滑稽で下品で、あたたかな日々。1972年生まれ、ベルギー・フランダース地方を代表する若手の自伝的小説。
・『月曜日のリスはさびしい(上下)』 カトリーヌ・パンコール著 高野優(監訳)・臼井美子訳(早川書房)
さまざまな事件の記憶に苦しむジョゼフィーヌ。新作小説を書こうとしてはいるものの、なかなか進まない。そんなとき拾ったある日記に励まされるのだが――。フランス人女性が熱狂したエンターテインメント三部作、登場人物がそれぞれの道を歩みはじめる最終巻
・『中性子星の呪縛』 クルト・マール著 嶋田洋一訳(早川書房)
〔ローダン・シリーズ419〕ティフラーは、旧ミュータントのカクタの意識をみずからの体内にとりこんで、アルクル=ベータのある星域をめざした。アルクル=ベータを中性子星からブラックホールに生成する計画が進み、潜入させているコンセプトのケルシュル・ヴァンネとケロスカーたちに危険が迫っていたからだ!
・『ヘルプ 心がつなぐストーリー 上・下』 キャスリン・ストケット著 栗原百代訳(集英社)
1960年代アメリカ、ミシシッピ州。差別的な待遇で雇われている黒人家政婦=ヘルプのインタビュー集を出版し、南部差別社会に一石を投じたい作家志望の若い女性と、その信念を命がけで支え、実際に社会を変えた勇気ある女たちの物語。「もうひとつの『風と共に去りぬ』」と評されたこの小説は全米1130万部の記録的ベストセラーとなり、この春、日本でも一部の人々に熱狂的に支持された。作者の幼なじみによる同名の映画も大ヒット、アカデミー賞助演女優賞受賞。
・『河・岸(かわぎし)』 蘇童(スートン)著 飯塚 容訳(白水社)
文化大革命の時代、父と息子の13年間にわたる船上生活と、少女への恋と性の目覚めを、少年の視点から伝奇的に描く。中国の実力派作家による、哀愁とユーモアが横溢する傑作長篇。マン・アジアン文学賞受賞ほか多数受賞!
・『野蛮なやつら』 ドン・ウィンズロウ著 東江一紀訳(角川書店)
カリフォルニアでマリファナのビジネスで成功していたベンとチョン。だがメキシコの麻薬カルテルが介入し、友人にして二人の恋人オフィーリアが拉致されてしまう。二人は彼女を取り戻すために危険な賭けにでるが--
・『魔法の代償(上・下)』 マーセデス・ラッキー著 細美遙子訳(東京創元社)
国王ランディルの病は、日に日に重くなっていた。そんな国王の苦しみを和らげるために連れてこられたのが、若き〈詩人〉ステフェン。半信半疑の人々の前で彼が歌うと、国王の苦しみがたちまち薄れた。若く魅力的な詩人に、思わず心惹かれるヴァニエル。そしてステフェンも、ヴァニエルに焦がれるようになっていた。ヴァニエルの新たな恋の行方は? ヴァルデマールの将来は? 伝説の〈魔法使者〉ヴァニエルの生涯を描く三部作完結。
・『知りすぎた犬』 キャロル・リーア・ベンジャミン著 阿部里美訳(東京創元社)
たったひと言の遺書を遺して、若く美しいリサは窓から飛び降りた。娘を溺愛していた両親は、どうしても納得がいかず、調査を依頼してきた。リサは秋田犬を飼っていた。自殺だとしたら、どうして犬を見捨てることができたのか? 誰かに殺されたのなら、なぜ忠誠心が強く勇敢な秋田犬が彼女を護らなかったのか? とりあえず私は、犬を預かっているリサの太極拳の師匠に会いにいくことにした。コンビ探偵、アレグザンダー&ダシール。
・『時は老いをいそぐ』 アントニオ・タブッキ著 和田忠彦訳(河出書房新社)
東欧の元諜報部員、ハンガリー動乱で相対した二人の将軍、被爆した国連軍の兵士など、ベルリンの壁崩壊後、黄昏ゆくヨーロッパで自らの記憶と共に生きる人々を静謐な筆致で描いた最新短篇集。
・『罪悪』 フェルディナント・フォン・シーラッハ著 酒寄進一訳(東京創元社)
罪人になるのは簡単なのに、世界は何も変わらない。──ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗事件。弁護士の「私」は、さまざまな罪のかたちを静かに語り出す。「このミステリーがすごい!」第二位など、年末ベストを総なめにした『犯罪』に比肩する傑作!
・『欲望の裏通り(カイロ三部作)』 ナギーブ・マフフーズ著 塙治夫訳(国書刊行会)
アラブ圏初のノーベル文学賞作家マフフーズの代表作「カイロ三部作」初完訳版の第2部。一家3代にわたる壮大な大河小説で、舞台は1924年から27年までとなる。1922年にエジプトは独立したが、その後も政変は続いていた。第1部で壮年であったアフマドは初老となり、若いザンヌーバを愛人として囲う。男盛りのヤーシーンは、弟の恋人であったマルヤムと再婚したものの、ザンヌーバとの浮気が原因で離婚。理想を追う青年に成長した三男カマールは親友の姉アーイダに恋をするが、彼女はカマールの友人と結婚。失意のカマールは小学校の教師となり、酒と女にふける――。
・『ゴールデン・パラシュート』 デイヴィッド・ハンドラー著 北沢 あかね訳(講談社文庫)
コネティカット州ののどかな村で、ごみ拾いのピートが惨殺された。彼の意外な正体が発覚し、謎はさらに深まる。恋人の女性警官デズとともに、映画評論家ミッチが真相解明に乗り出した。そして、ミッチの手元には、少女売春をリアルに描いた小説が持ち込まれ…。MWA賞作家による人気シリーズ第5弾。
・『第六ポンプ』 パオロ・バチガルピ著 中原尚哉・金子浩訳(早川書房)
環境汚染の影響から、少子化と低知能化が進んだ近未来を描くローカス賞受賞の表題作、ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞作『ねじまき少女』と同設定で描かれたスタージョン賞受賞作「カロリーマン」ほか、一〇年代のSF界を担う新鋭が描く全十篇を収録した傑作集
・『冬の灯台が語るとき』 ヨハン・テオリン著 三角和代訳(早川書房)
〈英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞/「ガラスの鍵」賞/スウェーデン推理作家アカデミー賞受賞作〉ヴェスティン一家が島に引っ越して間もなく一人が死に、住みはじめた屋敷でも異変が相次ぐ。そして死者が帰ってくるというクリスマスに、猛吹雪で孤立した屋敷で明らかになる真相とは。三冠に輝いた傑作
・『粛清』 ソフィ・オクサネン著 上野元美訳(早川書房)
フェミナ賞、北欧理事会賞ほか全世界で11の文学賞受賞。エストニアの小村に暮らすアリーダは、ある朝、家の庭に若い女が倒れているのを見つける。また近隣のいやがらせ? 悩みながらもアリーダは衰弱している女ザラを家にあげてしまう。激動の歴史に翻弄される女達の邂逅を描く、フィンランドの新鋭作家の長篇小説
・『脱出空域』 トマス・W・ヤング著 公手成幸訳(早川書房)
「高度を維持せよ。いかなる状況においても上昇および下降を禁じる」そのメッセージを機に何の危険もないはずの輸送任務は一変した。負傷者を空輸する輸送機に爆弾が仕掛けられ、着陸不可能となったのだ。機長のパースンは老朽機を必死に操り、わずかな可能性を求めて苦闘する! 好評『脱出山脈』に続く第2弾
・『エラスムスの迷宮』 C・L・アンダースン著 小野田和子訳(早川書房)
〔ディック賞受賞〕人類居住星域の周縁部に位置し、負債奴隷制を基盤とするエラスムス星系は、戦争の危険がもっとも高いホット・スポットに認定された。守護隊の元野戦指揮官テレーズは、戦争の危機を回避し、盟友ビアンカの謎の死の真相を明らかにすべく、混沌と権謀術数が渦巻くエラスムス星系へと向かうが!?
・『パラダイスの幻影』 フランシス&ヴルチェク著 嶋田洋一訳(早川書房)
〔ローダン・シリーズ418〕テケナーとジェニファーは、ハルト人の宇宙船《フォラ》に乗り、惑星テルツロックの周回軌道上にいた。コルノル・レルツは、ハルト人たちが狂暴化しないようにするため、軌道上からクリスタルを攻撃し、壊滅させようとしている。テケナーは、その攻撃をなんとか止めようとするが……!?
・『恋と革命のモンゴル―自由へ―』 ミャグマルジャヴ・ガンバータル著 石河 信昭訳(ユーフォーブックス)
モンゴルでベストセラーになった本の、初の日本語訳版。 ※版元サイトに情報ないためAmazonにリンク
・『人生と運命 2』 ワシーリー・グロスマン著 齋藤紘一訳(みすず書房)
ウクライナの町から狩り出され、移送列車でユダヤ人絶滅収容所に到着した人々をガス室が待っている。生存者グループに選別されて列から離れる夫に結婚指輪とパンを手渡す妻。移送列車で出会った少年の母親がわりをするうちに、生き残る可能性を捨てて少年とガス室に向かった女性外科医──。赤軍記者として解放直後のトレブリンカ収容所を取材したグロスマンは、ナチ占領下ソヴィエトのホロコーストの実態を最も知る人間だった。グロスマンの生涯をかけた哲学的思考が文学に結晶した圧巻の第二部。
・『農耕詩』 クロード・シモン著 芳川泰久訳(白水社)
フランス革命、第二次世界大戦、スペイン市民戦争――三つの戦争をめぐる〈彼〉らが、二百年にわたり培われてゆく長篇小説。ノーベル文学賞受賞を決定づけた、ヌーヴォー・ロマンの最高傑作。
・『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E・ピアソン著 三辺律子訳(小学館)
いつとはわからない近未来を舞台にしたファンタジックな物語です。記憶を無くした少女が記憶を取り戻していくにつれて、自分の存在の秘密を知ることになり葛藤します。自分は誰なのか、どうしてここにいるのか、なぜ何も覚えていないのか……。これは、記憶喪失なのだろうか?それとも、他に理由があるのか……?そこには、近い将来起きるかもしれないこと、絶対ないとは言い切れないことが起きています。特殊な状況におかれたジェンナの物語は、急展開していきます。ミステリーであり、SFであり、思春期の少女の心の動きを描くYAでもあり、生命のあり方を見つめる科学小説でもあり、親子の葛藤をテーマにした家族小説でもあり、切ない恋愛小説でもある、贅沢な一冊です。
・『アメリカ本土空爆指令 上・下』 デイル・ブラウン著 伏見 威蕃訳(扶桑社)
ロシア軍による全面攻撃が米軍に対して開始された。米軍史上、最悪の危機の勃発に闘将はどう反撃するのか。現代アメリカ最高の軍事冒険小説家が贈るハイテク軍事サスペンス!
2012年8月9日木曜日
2012年8月7日火曜日
2012年1月に出版された翻訳小説
2012年に出版された翻訳小説リスト、詳細版です。月ごとに出た本の簡単な内容を紹介していきます(奥付降順)。巻数物はひとつにまとめました。書影や価格などもっと詳しい情報を知りたい方はタイトルのリンク先へどうぞ。出版社のサイトが開きます。
・『ルイユから遠くはなれて』レーモン・クノー著 三ツ堀広一郎訳(水声社)
ボクシングの世界チャンピオン、ローマ教皇、盗賊団の首領、巨大シラミの研究者……ありえたかもしれない無数の人生を夢見、白昼夢にふけるジャック・ロモーヌ。ある時、故郷のルイユを飛び出し……。夢と現実が交錯する、きわめて凡庸できわめて奇想天外な冒険小説。
・『ロスト・シティ・レディオ』ダニエル・アラルコン著 藤井光訳(新潮社)
音信不通になっていた人同士の再会をお膳立てするラジオ番組に、少年がやってくる。ジャングルの村人たちから託された、行方不明者リストを握りしめて。鮮やかな語りで進む、ペルー系アメリカ人作家のデビュー長篇。
・『火焔の鎖』ジム・ケリー著 玉木亨訳(東京創元社)
27年前、米空軍の輸送機が農場に墜落した。この事故で九死に一生を得たマギーは、とっさに乗客の死んだ赤ん坊と自分の息子をすり替えていた。なぜ我が子を手放したのか? 少女の失踪や不法入国者を取材しながら真相を探るドライデンは、拷問された男の死体を見つけてしまい……。大旱魃にあえぐ沼沢地を舞台に、敏腕記者が錯綜する謎を解き明かす。CWA賞受賞作家が贈る傑作。
・『裏返しの男』フレッド・ヴァルガス著 田中千春訳(東京創元社)
アルプス山麓の村で狼の歯形の残る羊の死骸が相次いで発見された。そして喉に巨大な噛み痕のある女牧場主の死体が……。彼女は狼男の存在を主張していた。巨大狼? それとも本当に狼男なのか? カナダ人動物学者と村の住民カミーユは、事件に巻き込まれる。この事件のテレビのニュース映像に、かつての恋人カミーユの姿を見出したアダムスベルグ警視は現地に乗り込ん! 仏ミステリ界の女王の傑作。CWA賞受賞シリーズ第二弾。
・『アイアン・ハウス』ジョン・ハート著 東野さやか訳(早川書房)
孤児院アイアン・ハウスで育ったマイケルとジュリアンの兄弟。兄は殺し屋、弟は作家となり、別々の人生を歩んでいた。だが、マイケルが恋人の妊娠を期に組織を抜けようと決意したとき、孤児院時代の陰惨な過去がふたたび兄弟の命運に暗い影を落とすのだった。兄弟の絆を感動的に描き上げる、エドガー賞二冠作家の新境地
・『パーフェクト・ハンター(上下)』トム・ウッド著 熊谷千寿訳(早川書房)
依頼どおりターゲットを殺した瞬間から、プロの暗殺者ヴィクターは、命を狙われ始めた。続々と襲い来る屈強な敵と戦いながら、彼は首謀者の正体と、その目的を探る。だが、ロシアの対外情報庁SVRも彼の追跡を開始した。世界各地を舞台に繰り広げられる壮絶きわまりない闘い。大型新人が放つ第一級の冒険小説
・『彷徨える艦隊 7 戦艦ドレッドノート』ジャック・キャンベル著 月岡小穂訳(早川書房)
甘い新婚生活も一カ月しか続かなかった。アライアンス運営委員会から二人のもとに出頭命令が届いたからだ。ナバーロ議長によって、大佐から元帥への再昇進を告げられたギアリーは、謎の異星種族探索のため、増強された艦隊を率いて、シンディック宙域の向こうにある異星人宙域をめざす! そしてその深部で……。
・『アダムス再登場』クナイフェル&ヴルチェク著 赤坂桃子訳(早川書房)
〔ローダン・シリーズ417〕嵐の夜、荒れはてたテラニア・シティを歩くひとりの男の姿があった。それは、もと太陽系帝国の経済財務相アダムスだった。地球に秩序をとりもどすため、“それ”により、コンセプトとして送りだされたのである。だが、なぜかアダムスは自分の肉体をうまくコントロールできなかった……
・『プロゴルファー リーの事件スコア2 悪夢の優勝カップ』アーロン&シャーロット・エルキンズ著 寺尾まち子訳(集英社)
賞金ランキング98位、ジリ貧生活を送る女子プロゴルファー、リー・オフステッドに信じられないことが起きていた。放つショットは全て理想的な弾道を描き、ツアー初優勝も見えてきた! と、その時。コース内で倒れていた男を助けようとしたばかりに初優勝は夢と消え、続いて毒殺事件に巻き込まれ……。試合の陰で、一体何が起きているの? ゴルフ中継の裏事情も垣間見える、エドガー賞受賞作家による好評ゴルフ・ミステリシリーズ第2弾!
・『ジーヴスとねこさらい (ウッドハウス・コレクション)』著 森村たまき訳(国書刊行会)
ウッドハウス最後の長篇小説、本邦初訳。天才執事ジーヴス最後の事件。《ジーヴス・シリーズ》全14冊、ついに完訳。
・『夢の賜物』スーザン・ソンタグ著 木幡和枝訳(河出書房新社)
20世紀アメリカを代表する知識人スーザン・ソンタグのデビュー作。あの夢は、私の初めての過激な行為だった―――ささやかな野望と、清冽な真摯さ。大反響を呼んだ日記『私は生まれなおしている』執筆時に発表された小説。シリアスな文体、キャンプな感性。
・『小説 遊牧民』イリヤス・エセンベルリン著 加藤 九祚訳(東海大学出版会)
カザフ現代文学の最高峰とされる『遊牧民』より、第一部「呪力の剣」を全訳する。帳ハン国の崩壊により、混乱を極めるキプチャク大草原の中から、遊牧国家カザフが建国されるまでの一大叙事詩。
・『水の血脈』マリーナ・フィオラート著 酒井裕美訳(ヴィレッジブックス)
17世紀、ヴェネツィアに比類なき技をもつガラス職人がいた。当時ムラーノ島で作られるガラス製品は共和国の宝であり、その製法は門外不出、ガラス職人は生涯島を出ることを許されなかった─―。現在、英国で暮らすレオノーラは離婚を機に、亡き父の故郷ヴェネツィアでガラス職人として生きることを決めた。祖先コラディーノ・マニンは今も語り継がれるムラーノ島屈指の名匠だった。その名のおかげでガラス工房に職を得るが、仕事仲間はマニンの子孫と知るや彼女を拒絶する。彼女の知らないコラディーノの秘密とは? 警官アレッサンドロと共に彼女は自分のルーツを、謎めいた祖先の過去を辿りはじめるが……。
・『真鍮の評決 上・下』マイクル・コナリー著 古沢嘉通訳(講談社)
リンカーン弁護士がボッシュ刑事と組む! あのミッキー・ハラーが帰ってきた。殺されたライバル弁護士の謎と大物プロデューサーの殺人容疑をはらすべく。ハラーにつきまとうボッシュ。その目的はなにか?
・『人生と運命 1』ワシーリー・グロスマン著 齋藤紘一訳(みすず書房)
20世紀ロシア文学の最高峰。第二次世界大戦で最大の激闘、スターリングラード攻防戦を舞台に、物理学者一家をめぐって展開する叙事詩的歴史小説(全三部)。兵士・科学者・農民・捕虜・聖職者・革命家などの架空人物、ヒトラー、スターリン、アイヒマン、独軍・赤軍の将校などの実在人物が混ざりあい、ひとつの時代が圧倒的迫力で文学世界に再現される。
・『冬の眠り』アン・マイクルズ著 黒原敏行訳(早川書房)
切り出される神殿、水に沈む町、遠い過去に失われた人々とその記憶──若い夫妻がエジプトやカナダで目にした喪失のかたちは、寄りそうふたりのあいだに静かに入り込んでくる……。『儚い光』のオレンジ賞受賞作家が十三年の沈黙を経て発表した至高の文芸長篇。
・『分子変形能力者の基地』H・G・エーヴェルス著 五十嵐洋訳(早川書房)
〔ローダン・シリーズ416〕ガヌール銀河で暗躍をつづける分子変形能力者は、青色巨星をめぐる隕石片にしか見えない作戦基地に潜んでいた。テラナーがメダイロン星系からフルクース艦隊を撤退させ、地球から小陛下を退去させたと知った分子変形能力者は、その真相を探るべく二名をテラナーのもとに潜入させるが!?
・『ラメント──妖精の騎士に捧げる哀歌──』マギー・スティーフベーター著 武富博子訳(東京創元社)
もうこんなのいや。人前で演奏しようとするたびに気分が悪くなる。コンクールでの演奏を前に緊張のあまりもどしてしまったディアドラ。彼女を助けてくれたのは、昨夜の夢に出てきた不思議な若者ルークだった。魔法にかけられたように導かれるまま舞台にあがったディアドラ。美しい容姿に謎めいた雰囲気。ルークの出現を機に彼女の周辺で不気味なことが起こり始める。アイルランドの音楽と伝承に彩られたロマンティックファンタジー。
・『贋作に明日はない』ヘイリー・リンド著 岩田佳代子訳(東京創元社)
サンフランシスコの高級画廊のオープニングで、展示品からぶら下がる作家本人の死体を見つけたアニー。彼はアニーの父母の昔馴染だった。そのころ隣の美術館では、友人がシャガールの絵画盗難の容疑をかけられていた。不審な男たちと関わる母を心配しつつ友人を助けるため絵画泥棒と取引したアニーは、上流階級のパーティに出かけるはめになる。だが、そこには数多くの巨匠の作品があった。芸術とロマンスとスリルあふれる第二作。
・『黒猫ルーイとロマンス作家の秘密』キャロル・ネルソン・ダグラス著 甲斐理恵子訳(武田ランダムハウスジャパン)
ロマンス小説愛好家の集まりで美形男性モデルが殺された! 華やかな世界にはやっぱり裏が? 米国でロングセラー、黒猫探偵のコージー・ミステリ第5弾!
・『悪い娘の悪戯』マリオ・バルガス=リョサ著 八重樫克彦・八重樫由貴子訳(作品社)
50年代ペルー、60年代パリ、70年代ロンドン、80年代マドリッド、そして東京……。世界各地の大都市を舞台に、ひとりの男がひとりの女に捧げた、40年に及ぶ濃密かつ凄絶な愛の軌跡。ノーベル文学賞受賞作家が描き出す、あまりにも壮大な恋愛小説。
・『デッド・オア・アライヴ 3 4』トム・クランシー著 田村源二訳(新潮社)
ウマイヤ革命評議会を率いる史上最強のテロリスト、アミールの目的はいったいなんなのか。核の脅威までちらつく中、伝説的なベテランたちも加わった〈ザ・キャンパス〉の精鋭は必死の情報分析を行っていた。やがて明らかになる驚愕の計画――「同時多発テロ」ならぬ「時間差頻発テロ」の恐怖とは。アミールの最終作戦は起動してしまうのか? 緊張感が極限まで高まってゆく……。
・『ルイユから遠くはなれて』レーモン・クノー著 三ツ堀広一郎訳(水声社)
ボクシングの世界チャンピオン、ローマ教皇、盗賊団の首領、巨大シラミの研究者……ありえたかもしれない無数の人生を夢見、白昼夢にふけるジャック・ロモーヌ。ある時、故郷のルイユを飛び出し……。夢と現実が交錯する、きわめて凡庸できわめて奇想天外な冒険小説。
・『ロスト・シティ・レディオ』ダニエル・アラルコン著 藤井光訳(新潮社)
音信不通になっていた人同士の再会をお膳立てするラジオ番組に、少年がやってくる。ジャングルの村人たちから託された、行方不明者リストを握りしめて。鮮やかな語りで進む、ペルー系アメリカ人作家のデビュー長篇。
・『火焔の鎖』ジム・ケリー著 玉木亨訳(東京創元社)
27年前、米空軍の輸送機が農場に墜落した。この事故で九死に一生を得たマギーは、とっさに乗客の死んだ赤ん坊と自分の息子をすり替えていた。なぜ我が子を手放したのか? 少女の失踪や不法入国者を取材しながら真相を探るドライデンは、拷問された男の死体を見つけてしまい……。大旱魃にあえぐ沼沢地を舞台に、敏腕記者が錯綜する謎を解き明かす。CWA賞受賞作家が贈る傑作。
・『裏返しの男』フレッド・ヴァルガス著 田中千春訳(東京創元社)
アルプス山麓の村で狼の歯形の残る羊の死骸が相次いで発見された。そして喉に巨大な噛み痕のある女牧場主の死体が……。彼女は狼男の存在を主張していた。巨大狼? それとも本当に狼男なのか? カナダ人動物学者と村の住民カミーユは、事件に巻き込まれる。この事件のテレビのニュース映像に、かつての恋人カミーユの姿を見出したアダムスベルグ警視は現地に乗り込ん! 仏ミステリ界の女王の傑作。CWA賞受賞シリーズ第二弾。
・『アイアン・ハウス』ジョン・ハート著 東野さやか訳(早川書房)
孤児院アイアン・ハウスで育ったマイケルとジュリアンの兄弟。兄は殺し屋、弟は作家となり、別々の人生を歩んでいた。だが、マイケルが恋人の妊娠を期に組織を抜けようと決意したとき、孤児院時代の陰惨な過去がふたたび兄弟の命運に暗い影を落とすのだった。兄弟の絆を感動的に描き上げる、エドガー賞二冠作家の新境地
・『パーフェクト・ハンター(上下)』トム・ウッド著 熊谷千寿訳(早川書房)
依頼どおりターゲットを殺した瞬間から、プロの暗殺者ヴィクターは、命を狙われ始めた。続々と襲い来る屈強な敵と戦いながら、彼は首謀者の正体と、その目的を探る。だが、ロシアの対外情報庁SVRも彼の追跡を開始した。世界各地を舞台に繰り広げられる壮絶きわまりない闘い。大型新人が放つ第一級の冒険小説
・『彷徨える艦隊 7 戦艦ドレッドノート』ジャック・キャンベル著 月岡小穂訳(早川書房)
甘い新婚生活も一カ月しか続かなかった。アライアンス運営委員会から二人のもとに出頭命令が届いたからだ。ナバーロ議長によって、大佐から元帥への再昇進を告げられたギアリーは、謎の異星種族探索のため、増強された艦隊を率いて、シンディック宙域の向こうにある異星人宙域をめざす! そしてその深部で……。
・『アダムス再登場』クナイフェル&ヴルチェク著 赤坂桃子訳(早川書房)
〔ローダン・シリーズ417〕嵐の夜、荒れはてたテラニア・シティを歩くひとりの男の姿があった。それは、もと太陽系帝国の経済財務相アダムスだった。地球に秩序をとりもどすため、“それ”により、コンセプトとして送りだされたのである。だが、なぜかアダムスは自分の肉体をうまくコントロールできなかった……
・『プロゴルファー リーの事件スコア2 悪夢の優勝カップ』アーロン&シャーロット・エルキンズ著 寺尾まち子訳(集英社)
賞金ランキング98位、ジリ貧生活を送る女子プロゴルファー、リー・オフステッドに信じられないことが起きていた。放つショットは全て理想的な弾道を描き、ツアー初優勝も見えてきた! と、その時。コース内で倒れていた男を助けようとしたばかりに初優勝は夢と消え、続いて毒殺事件に巻き込まれ……。試合の陰で、一体何が起きているの? ゴルフ中継の裏事情も垣間見える、エドガー賞受賞作家による好評ゴルフ・ミステリシリーズ第2弾!
・『ジーヴスとねこさらい (ウッドハウス・コレクション)』著 森村たまき訳(国書刊行会)
ウッドハウス最後の長篇小説、本邦初訳。天才執事ジーヴス最後の事件。《ジーヴス・シリーズ》全14冊、ついに完訳。
・『夢の賜物』スーザン・ソンタグ著 木幡和枝訳(河出書房新社)
20世紀アメリカを代表する知識人スーザン・ソンタグのデビュー作。あの夢は、私の初めての過激な行為だった―――ささやかな野望と、清冽な真摯さ。大反響を呼んだ日記『私は生まれなおしている』執筆時に発表された小説。シリアスな文体、キャンプな感性。
・『小説 遊牧民』イリヤス・エセンベルリン著 加藤 九祚訳(東海大学出版会)
カザフ現代文学の最高峰とされる『遊牧民』より、第一部「呪力の剣」を全訳する。帳ハン国の崩壊により、混乱を極めるキプチャク大草原の中から、遊牧国家カザフが建国されるまでの一大叙事詩。
・『水の血脈』マリーナ・フィオラート著 酒井裕美訳(ヴィレッジブックス)
17世紀、ヴェネツィアに比類なき技をもつガラス職人がいた。当時ムラーノ島で作られるガラス製品は共和国の宝であり、その製法は門外不出、ガラス職人は生涯島を出ることを許されなかった─―。現在、英国で暮らすレオノーラは離婚を機に、亡き父の故郷ヴェネツィアでガラス職人として生きることを決めた。祖先コラディーノ・マニンは今も語り継がれるムラーノ島屈指の名匠だった。その名のおかげでガラス工房に職を得るが、仕事仲間はマニンの子孫と知るや彼女を拒絶する。彼女の知らないコラディーノの秘密とは? 警官アレッサンドロと共に彼女は自分のルーツを、謎めいた祖先の過去を辿りはじめるが……。
・『真鍮の評決 上・下』マイクル・コナリー著 古沢嘉通訳(講談社)
リンカーン弁護士がボッシュ刑事と組む! あのミッキー・ハラーが帰ってきた。殺されたライバル弁護士の謎と大物プロデューサーの殺人容疑をはらすべく。ハラーにつきまとうボッシュ。その目的はなにか?
・『人生と運命 1』ワシーリー・グロスマン著 齋藤紘一訳(みすず書房)
20世紀ロシア文学の最高峰。第二次世界大戦で最大の激闘、スターリングラード攻防戦を舞台に、物理学者一家をめぐって展開する叙事詩的歴史小説(全三部)。兵士・科学者・農民・捕虜・聖職者・革命家などの架空人物、ヒトラー、スターリン、アイヒマン、独軍・赤軍の将校などの実在人物が混ざりあい、ひとつの時代が圧倒的迫力で文学世界に再現される。
・『冬の眠り』アン・マイクルズ著 黒原敏行訳(早川書房)
切り出される神殿、水に沈む町、遠い過去に失われた人々とその記憶──若い夫妻がエジプトやカナダで目にした喪失のかたちは、寄りそうふたりのあいだに静かに入り込んでくる……。『儚い光』のオレンジ賞受賞作家が十三年の沈黙を経て発表した至高の文芸長篇。
・『分子変形能力者の基地』H・G・エーヴェルス著 五十嵐洋訳(早川書房)
〔ローダン・シリーズ416〕ガヌール銀河で暗躍をつづける分子変形能力者は、青色巨星をめぐる隕石片にしか見えない作戦基地に潜んでいた。テラナーがメダイロン星系からフルクース艦隊を撤退させ、地球から小陛下を退去させたと知った分子変形能力者は、その真相を探るべく二名をテラナーのもとに潜入させるが!?
・『ラメント──妖精の騎士に捧げる哀歌──』マギー・スティーフベーター著 武富博子訳(東京創元社)
もうこんなのいや。人前で演奏しようとするたびに気分が悪くなる。コンクールでの演奏を前に緊張のあまりもどしてしまったディアドラ。彼女を助けてくれたのは、昨夜の夢に出てきた不思議な若者ルークだった。魔法にかけられたように導かれるまま舞台にあがったディアドラ。美しい容姿に謎めいた雰囲気。ルークの出現を機に彼女の周辺で不気味なことが起こり始める。アイルランドの音楽と伝承に彩られたロマンティックファンタジー。
・『贋作に明日はない』ヘイリー・リンド著 岩田佳代子訳(東京創元社)
サンフランシスコの高級画廊のオープニングで、展示品からぶら下がる作家本人の死体を見つけたアニー。彼はアニーの父母の昔馴染だった。そのころ隣の美術館では、友人がシャガールの絵画盗難の容疑をかけられていた。不審な男たちと関わる母を心配しつつ友人を助けるため絵画泥棒と取引したアニーは、上流階級のパーティに出かけるはめになる。だが、そこには数多くの巨匠の作品があった。芸術とロマンスとスリルあふれる第二作。
・『黒猫ルーイとロマンス作家の秘密』キャロル・ネルソン・ダグラス著 甲斐理恵子訳(武田ランダムハウスジャパン)
ロマンス小説愛好家の集まりで美形男性モデルが殺された! 華やかな世界にはやっぱり裏が? 米国でロングセラー、黒猫探偵のコージー・ミステリ第5弾!
・『悪い娘の悪戯』マリオ・バルガス=リョサ著 八重樫克彦・八重樫由貴子訳(作品社)
50年代ペルー、60年代パリ、70年代ロンドン、80年代マドリッド、そして東京……。世界各地の大都市を舞台に、ひとりの男がひとりの女に捧げた、40年に及ぶ濃密かつ凄絶な愛の軌跡。ノーベル文学賞受賞作家が描き出す、あまりにも壮大な恋愛小説。
・『デッド・オア・アライヴ 3 4』トム・クランシー著 田村源二訳(新潮社)
ウマイヤ革命評議会を率いる史上最強のテロリスト、アミールの目的はいったいなんなのか。核の脅威までちらつく中、伝説的なベテランたちも加わった〈ザ・キャンパス〉の精鋭は必死の情報分析を行っていた。やがて明らかになる驚愕の計画――「同時多発テロ」ならぬ「時間差頻発テロ」の恐怖とは。アミールの最終作戦は起動してしまうのか? 緊張感が極限まで高まってゆく……。
2012年8月6日月曜日
2012年夏休み企画
第3回Twitter文学賞の投票は2013年2月の予定ですが、夏休み企画として、2012年上半期に出た新刊小説の情報を集めたいと思います! 読んでおもしろかった本をどんどんつぶやいてください。
以下にログを保存します。
http://favolog.org/tb_award
【ツイートの方法】
奥付が2012年1月1日から2012年6月30日の国内・海外小説(単行本の文庫化・新訳復刊は除く)から、読んで面白いと思った作品を挙げてください。
小説でさえあればジャンルの別は問いません。ランキングは出しませんので、ひとり何作でも挙げてくださってけっこうです。
著者名『作品名』(出版社)を記した後、簡単に感想を書き、スペースをあけてから国内の場合は「#tb国内」、海外の場合は「#tb海外」を記してツイートしてください。※tbは半角でお願いします。
※ハッシュタグをつけても反映されない場合は @tb_award までリプライをお願いします。
【ツイート例】
津原泰水『11 eleven』(河出書房新社)三浦しをんも「完璧。」と絶賛する傑作短編集。 #tb国内
ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)マジックリアリズムとオタク文化が激突する、新世紀アメリカの青春小説。#tb海外
【収集期間】
2012年8月6日~8月31日
以下にログを保存します。
http://favolog.org/tb_award
【ツイートの方法】
奥付が2012年1月1日から2012年6月30日の国内・海外小説(単行本の文庫化・新訳復刊は除く)から、読んで面白いと思った作品を挙げてください。
小説でさえあればジャンルの別は問いません。ランキングは出しませんので、ひとり何作でも挙げてくださってけっこうです。
著者名『作品名』(出版社)を記した後、簡単に感想を書き、スペースをあけてから国内の場合は「#tb国内」、海外の場合は「#tb海外」を記してツイートしてください。※tbは半角でお願いします。
※ハッシュタグをつけても反映されない場合は @tb_award までリプライをお願いします。
【ツイート例】
津原泰水『11 eleven』(河出書房新社)三浦しをんも「完璧。」と絶賛する傑作短編集。 #tb国内
ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)マジックリアリズムとオタク文化が激突する、新世紀アメリカの青春小説。#tb海外
【収集期間】
2012年8月6日~8月31日
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